「治ってからが本当の鍼のスタート」そう願った理由
おばあちゃんのこと
僕には大阪で暮らしているおばあちゃんがいました。
僕が小学生の頃は運動会があると大阪から朝早くお弁当を作ってよく見にきてくれていました。
ぼくはおばあちゃんの作るお弁当が大好きでした。
それが楽しみでしたし食べると力が湧いてきて午後からの競技もがんばれました。
生まれてこの方、お正月・ゴールデンウィーク・夏休みは、おばあちゃんの家に遊びに行くのが恒例行事でした。
そんな元気なおばあちゃんでしたが去年、体調を崩してしまいました。
夏の疲れからか、ご飯を食べてもすぐに戻してしまう症状が続いたのです。
その原因を知るために病院へ何度も通っていました。
でもどこの病院で検査しても特に目立った異常はなかったそうです。
そんなご飯が食べられない状態が約半年ほど続きました。
そして、とうとう歩けなくなってしまうほどに弱ってしまったのです。
完全に体力がなくなってしまったおばあちゃんは入院することになりました。
ある日、家族みんなでお見舞いに行きました。
そして病室で眠っているおばあちゃんの姿を見てぼくら は唖然としました。
そこに寝ているはずのおばあちゃんはぼくの知っている、あの元気なおばあちゃんとはかけ離れた姿だったからです。
この時思いました。
おばあちゃんにもし、日頃から体調管理や心身のメンテナンスしてくれる鍼の先生がついていてくれたらこんな姿にはならなかったんじゃないだろうか。
頼るのが西洋医学しかなかったから、そこに僕のような東洋医学の鍼の先生がついていたら、適切なアドバイスをくれたと思うし、こんな事にはならなかったと思います。
僕はおばあちゃんのような人を一人でも増やしたくない。
だから、日頃から心身のメンテナンスと適切なアドバイスができる鍼灸師になりたいと思いました。
おばあちゃんの場合は、どこの病院に行っても病気がハッキリしませんでした。
それは西洋医学的には何もなかった状態。
「治ってますよ」そう言われた状況の時に、何もせず誰からの支えも受けずにおばあちゃんはどこかに病気があるものだと自分一人で思い込んでしまい、実際に病気になってしまった。
たとえ痛さを治した後に放っておくとあなたにもまた再び、辛い思いをさせるかもしれません。
だからこそ病院では何もないと言われた時に、体と心の事を相談できるメンテナンスをしてくれる鍼灸師が必要だと思います。
僕はあなたにおばあちゃんみたいにはなってほしくない。
だから痛さを治しても「治ってからが本当の鍼のスタート」という施術のコンセプトを掲げています。